【スーパーGT】これで完璧?!レースで頻出の用語22選を簡単解説します!【初心者向け】

SUPER GT全般

みなさん、こんにちは!

今回は、スーパーGTのレースで使われる『専門用語』をまとめてみました!

みなさんはスーパーGTのレース観戦をしたり実況を聞いたりした際に、このように思った経験はありませんか?

  • レース実況を聞いていても、専門用語が分からず困ってしまう。
  • 1つ用語を覚えてもすぐに忘れてしまう。
  • ひとつの文に専門用語がたくさん出てきて、もはや意味不明!

スーパーGTのファンになったばかりの頃の私は、正しくそのように思っていました。

正直、クルマのレースってカタカナだらけでよく分からないですよね。笑

今回はそんな疑問を解決すべく、スーパーGTのレースで使われる専門用語について紐解いていきたいと思います!

初心者の方でも分かりやすいように説明していきますので、どうぞお気軽にご覧ください♪

また、用語の解説と合わせて「専門用語の覚え方のコツ」という私見もご紹介させて頂きます。

ご参考になれば幸いです^^

気になる単語がある方は、目次から飛んでみてくださいね!

 

⇩前回記事『初心者の方向け!レース観戦のあれこれをご覧になりたい方はこちら

【スーパーGT】初心者向け!レース観戦にオススメの服装や持ち物を紹介!タイムスケジュールの情報も!
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【スーパーGT】実は簡単?!レースに頻出の用語22選をざっくり解説!

突然ですが、SUPER GTのレースにおける「実況」のイメージをご覧ください。

「○号車と□号車の攻防が続いています!逃げる〇号車、追う□号車!そろそろドライバー交代のためピットインというところ、ここで仕留めたい□号車。メインストリートを立ち上がり、□号車が○号車の後ろにぴったりとつける!テールトゥノーズ!完全にスリップストリームに入ってオーバーテイクを狙っている!さぁ、サイドバイサイド!コーナーでブレーキング勝負です!おおー!□号車、外側から行ったー!大外刈だぁー!順位入れ替わって□号車が1番手です!!」

・・・・・・あくまでイメージですが、レース実況はこんな感じです(サッシャさんのお声で脳内再生してください!笑)。

いかがでしょうか?

何となく想像はつきましたか?^^

スーパーGTを見始めた頃はの私は、前述の通り頻出する専門用語に「???」の連続でした。

気になることはとことん突き詰めたいタイプの私は、分からない単語が出てくるたびにレース動画を中断し、夫へ「これって何?」「どういうことなの?」と質問攻めにしていましたよ。笑

嫌な顔一つせず、一緒に専門用語の意味を調べてくれた夫には感謝しています!

用語を知っていればそれだけレースへの理解も深まりますし、よりレースが面白くなること間違いナシです!

という訳で、初心者の方向けに独断と偏見で「これさえ押さえておけばだいたい大丈夫!」という用語22をまとめましたので見ていきましょう!

 

 

設備・装備編

まずは、レース会場の設備やマシンの装備についての用語をみていきましょう!

 

 

ピット

マシンの組み立てや整備を行う場所のことを指します。

いわばチームの「基地」のような存在ですね。

どこにあるかと言うと、ホームストレートの奥にに見えるガレージのような場所、まさにここが「ピット」と呼ばれる場所なんです!

レース会場ではホームストレートにある座席からピットでの作業を見ることが出来ますし(フェンスの隙間からわずかにですが笑)、中継でも必ず映る場所なので、きっと皆さん一度ならず何度も目にしたことがありますよね^^

ピットの手前(観客席側)にはピットレーンと呼ばれる走路があり、その奥にガレージのような作業用スペースが所狭しと並んでいて、そこでタイヤ交換や給油、ドライバー交代などの作業を行います。

また、レース中にピットへ入ることを「ピットイン」「ピットストップ」と言い表しますが、どのタイミングでピットインするかはレース戦略によるところが大きく、それによって順位が入れ替わることも珍しくないため、レースにおいては絶対に見逃せません!

突然の雨やセーフティーカーが予想される時などはピットへの駆け込み競争が勃発し、ピット内が大渋滞することも。

そんなピットでの作業は、本当に見どころ満載でここでは語りつくせないほど……。

コンマ1秒を争うレース、少しのミスで逆転されることも当たり前の世界です。

その為、ピットでの作業は常に緊迫感があり、0.1秒でも早くマシンを出発させるためにチーム全員が力を合わせます

鍛え抜かれたクルーたちの技術にも注目ですよ!

ピットでの「チーム総力戦」を目の当たりして胸が熱くなるのは、きっと私だけではないはず^^

ちなみに、ピットレーンは制限速度80㎞なんだとか。

レースのスピードが速すぎてゆっくりに見えますが、時速80㎞だと相当速いですよね。

その中でもピタッと停車できるのですから、やっぱりプロドライバーは凄いぞ!と感じます。

とにかくカッコイイので、是非注目してみてください。

さて、「ピット」の覚え方はとても簡単!
「ピッと止まる」……です!笑

これは冗談ではなく、プロのドライバーたちによる神業テクニックによって本当に「ピタッ!」と停車位置に止まるので、ぜひともご覧いただきたいシーンのひとつになります^^

 

 

オブザベーションポスト

コースの脇のある高い塔のような建物のことです。

ここは公式のスタッフ(マーシャル)が待機する場所で、管制から支持を受けて各種合図の旗を振ったり、ボードを提示したりとレース進行に必要な指示を出しています。

覚え方のコツですが……個人的には「オブザベーションポスト」という名称は覚えなくても大丈夫だと思います。笑

かく言う私もSUPER GTのファンになったばかりの頃は、コースを疾走するマシンに夢中のあまり、コース脇に塔が立っているなんて微塵も気が付きませんでした^^

大事なのは、「コースの脇にそびえ立つ高い建物から旗が振られる」ということ。

それだけ理解していれば、レースは十分に楽しめます!

なお、旗(フラッグ)についてはまた別の記事で解説していきますので、気になる方は是非ご覧下さい^^

よく見ると、コースのあちらこちらに高い塔が点在していますよ。

 

 

マーシャル

公式のスタッフであるコース係員のことです。

管制からの指示を受けて各種旗を掲示したり、コース上で走行不能に陥った車両の撤去をしたり、コースの清掃を行ったりと、レース運用には欠かせない様々なお仕事をしています。

オレンジ色のツナギ服を着ていらっしゃるので、すぐ分かりますよ^^

余談ですが、私は「コース脇に停車してしまったマシンに、突然大量のオレンジの人が集まってきた……!」とビックリした経験があります。笑

「マーシャル」という言葉自体は覚えていなくても、そういった公式のスタッフさんが運営を支えているということを知っていれば問題ありません︎。

強いて言えば、覚え方は「オフィシャル(公式)」=「マーシャル」というところでしょうか^ ^

ちなみに、マーシャルの方は基本的にボランティアなんだとか……!

朝から夜までの長時間、危険もある中で作業に従事し、休憩もほとんど取れないと聞きます。

こういった方々のご尽力でレースは支えられているんですね!

本当に頭が下がります。

マーシャルとして活動するには、JAFが発行している競技ライセンスを取得する必要があるそうです。いつかやってみたい!!

 

 

スリックタイヤ/レインタイヤ

レースで使用するタイヤのことで、晴天か雨天かによって使い分けられます

それぞれの特徴をみていきましょう!

晴天の時(路面が乾いている時)は、スリックタイヤ』と呼ばれるタイヤを選択します。

スリックタイヤの特徴は、溝が無くツルツルとした表面になっていること。

イメージとしてはF1のマシンが装着しているようなタイヤで、一般の乗用車が装着しているタイヤとは一見して違いが分かるような見た目となっています。

一方で、雨天の時(路面が濡れている時)は『レインタイヤ』を装着しますがこちらは一般の乗用車が装着しているタイヤのようにタイヤ表面に溝がありますから、その違いは一目瞭然ですね

それぞれを簡単に『ドライ』『スリック』『ウェット』『レイン』と呼ぶこともありますよ

実はこのタイヤ選択、レースにおいては非常に重要な決断のひとつ

この判断を誤って路面のコンディションとマッチしないタイヤを選んでしまうと、全くと言っていいほどスピードが出ないのです。

それは決して大袈裟ではなく「トップを独走していたマシンが一気に最後尾まで順位を落としてしまう」ほど。

あるいは、その逆で最後尾から一気に逆転!なんてことも現実に起こり得るのです。

なので、天候が不安定に開催されるレースでは、このタイヤ選択が注目ポイントとなるわけですね!

余談ですが、このタイヤ事情が分かると、少しSUPER GTの玄人になった気分になりますよね^ ^

私はカッコつけて、自分の車(ごく一般的な自家用車)に対して「今日は路面がレインだけど、うちのクルマはスリックだからな〜!スロー走行して気をつけなきゃね!」などと戯言を吐いていたことがあります。笑

覚え方のコツとしては、「乾いた路面ドライ=スリスリスベスベのタイヤ=スリックタイヤ」ですね!笑

雨の時はもっと簡単で、「雨=濡れた路面=ウェット」です。

ぜひ覚えてみて下さい^ ^

どちらのタイヤを選択するか、更に言うとどんなタイプ(硬さなどの細かい種類もあます)を履くか天候の予測と心理的な駆け引きがとても重要になってくるんですよ!面白い!

 

 

スタート編

次は、レースがスタートする場面で使われる用語をみていきましょう!

 

スターティンググリッド

スタートをする前にマシンを止めておく位置のことです。

運動会で、よーいドン!とスタートを切る時の白線のラインと考えると分かりやすいですね︎^^

SUPER GTではスタートの際、白線で示された枠(グリッド)に従って予選の着順で整列します。

その時マシンは一列ではなく、奇数グリッドと偶数グリッドが互い違いに並び二列を形成するのが特徴です。

レースの実況では、「◯番目にスタートする」という事を「◯番グリッド」と呼びます。

例えば、「カーナンバー38 ZENT CERUMO、ファーストスティントを立川祐路が担当します」と言った感じですね^^

いかにも専門用語らしくてカッコイイですよね!

ちなみに、各グリッドの間隔は8mだそうですよ。客席から見ているとそこまで間隔が空いているようには感じないのでびっくりです!

 

 

ポールポジション

意味合いとしては「予選1位通過のマシン」を指します。

つまり「予選1位通過=決勝で先頭からスタートするチーム」ということですね!

一番前からスタートすると、当然ながらレースにおいては非常に有利になりますので、各チームは予選で少しでも良い順位を出せるよう必死になるわけです^^

また、ポールポジションを獲得するということ自体とても名誉なことでもあります。

なぜなら、予選はタイム順で順位が決定しますから、ポールポジションを獲得することはイコール出走しているドライバーの中で誰よりも速いということなんです!

「最速の称号」と言い換えてもいいかもしれませんね^^

さて、そんなポールポジションの語源は、一説によると競馬にあるのだと

競馬では観客席から離れた位置からでも分かりやすいように、先頭の馬の位置にポールを立てる習慣があったそうです

この習慣が、モータースポーツにおいては1番前のスタート位置」として使われるようになったのだとか。

覚え方のコツとしては、「ポール=1番前(先頭)」というところから、「ポールポジション=1番前からスタートするポジション」ですかね。笑

ポールポジションという言葉自体、スタート時によく使われる言葉であってレース中においてはあまり耳にしないので、自然と覚えていけると思います!

私の推しである立川祐路選手は、ポールポジションの獲得数歴代一位の記録を保持しているんですよ!カッコイイ〜!!

 

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ピットスタート

「スターティンググリッド」の項目でもお伝えした通り、スターティンググリッドと呼ばれる位置から出走しスタートする、という形が通常通りのスタートです。

それに対して、正規にスタートせずに、ピットレーンの出口からスタートすることを「ピットスタート」と呼びます。

ピットスタートとなる理由としては、規定時間内にスターティンググリッドにつけなかった場合や、規定外の作業を行った場合ペナルティを科された場合などですね。

通常通りスタートするマシンが全て走り出したあとに最後尾につく形でスタートするので、当然ピットスタートはレースにおいて不利です。

当然チームとしては避けたい事態ですね。

推しのチームがピットスタートだったら、私は「このレースの優勝は難しいだろう…」と腹を括ります。笑

でも、入賞(10位以内にゴール)はまだ可能性を残していますので、ちゃんとがっつりと応援しますよ〜!

さて、覚え方は「ピット」の項目に準拠して、「ピッと止まる=ピット」からのスタート、です^^

諦めたらそこでレース終了だ。ということですね。

 

 

フォーメーションラップ

レースのスタート前にコースを1周走行する事をフォーメーションラップと呼びます。

いわゆる、レースの準備運動のようなものですね^^

セーフティーカーが先導する形で、全てのマシンゆっくりとコースを1します。

この間、ドライバーは蛇行運転をしてタイヤ表面の温度を高めたり急ブレーキを踏んでブレーキを温めたりして、マシンの機能チェックや準備運動を行っているそうですよ!

フォーメーションラップのときにマシンがゆらゆらと蛇行して走行しているのは遊んでいるわけではなく、タイヤを温める準備運動だったんですね〜!

なお、決まりとして追い越しは禁止されているのと、フォーメーションラップ開始時に発進できなかった場合には最後尾グリッドに着くかピットスタートとなります。

余談ですが、ここでレースにおける私のイチオシシーンをご紹介させて頂きます^^

フォーメーションラップが始まる直前、合図を受けて全てのマシンが一斉に“エンジン始動”

すると、サーキット会場はその瞬間とてつもない轟音と緊張感に包まれるのです。

この瞬間が、とっても好きなんです……!

心臓に響く轟音と、マシンが放つ剣呑な空気感緊迫感、それによって高まる高揚感がたまりませんよね!

そしてそのあとフォーメーションラップが始まると、「いよいよレーススタートだ!」とわくわくが一気に爆発!

この臨場感はサーキット会場でレース観戦をする人だけが味わえる特権ですね^^

似たようなもので「パレードラップ」というものがありますが、こちらはフォーメーションラップの前に行われるパフォーマンスになります!

レースのタイムスケジュールはこちらの記事で解説しています!興味のある方はぜひご覧下さい
【スーパーGT】初心者向け!レース観戦にオススメの服装や持ち物を紹介!タイムスケジュールの情報も!
みなさん、こんにちは! SUPER GT第3戦鈴鹿の開催がもうすぐそこまで迫ってきていますね! 2023年6月3日に予選、4日に決勝が開催予定となっています♪ 観戦にいかれる方は、チケットや宿泊の手配は済みましたか? 最近は一日の寒暖差が大...

 

 

レース初級編

レース走行中に使われる用語初級編です!

これは絶対に押さえておきたいところですね。

 

オーバーテイク

マシンが他のマシンを「追い抜く」ことです。

この用語は使われる頻度が突出して多いので、意味を理解しておくとレース実況への理解度がグッと上がることと思います!

SUPER GTのみならず、クルマのレースは基本的に追い抜かすことが難しい競技で、そう易々とオーバーテイクできるものではありません。

なので、オーバーテイクがあると観客や解説者は大盛り上がりになるんですよ︎^^

私もレース観戦していてオーバーテイクの場面があると、思わず「おぉー!」と歓声をあげてしまいます。

応援しているチームでなくても、テクニカルなオーバーテイクがあれば興奮しますね!笑

オーバーテイクがよく見られるシーンとしては、下記の2点です!

  • ホームストレートなどの長い直線・・・追いかけるクルマは空気抵抗を減らしスピードを上げるために前のクルマの真後ろに付こうと試みますし、前を行くクルマはそれを防ぐために走行ラインを変えてブロックしたりと、苛烈な心理戦が繰り広げられます!
  • カーブでのブレーキング勝負・・・相手よりも速くカーブ(コーナー)に突入すればそれだけオーバーテイクのチャンスが生まれますから、ドライバーの技術度胸矜恃をかけたブレーキング勝負が勃発します!

もちろんこれ以外にもオーバーテイクは見られますが、分かりやすい見どころは主にこの2点ですね^ ^

オーバーテイクには他にも、通常イン(内側)から抜いていくのが定跡とされているところをアウト(外側)から被せて追い抜く「大外刈」や、何周もかけてじりじりとプレッシャーをかけて相手のミスを誘う粘り勝ちのオーバーテイクなど、たくさんの魅力が詰まっています!

是非レース観戦される際は注目してみてください!

少し前の時代では追い抜くことを「料理するorした」と表現していた解説者の方もいらっしゃいました。解説の方の個性を感じますね!

 

 

テールトゥノーズ

マシン2台が前後に並び接近して走っている状態のことを指します。

「接近」と書きましたが、どれほど接近しているか想像できますでしょうか?

その距離はマシンが接触しそうなほどの近さで、さながら連結しているかのようなんです!

皆さんは車に乗っているときに、「前ギリギリでぶつかりそうだな…」と思ったけどいざ車を降りて確認したら意外とまだ余裕があった、なんて経験はありませんか?

そこから考えると、テールトゥノーズなんてきっと前のクルマが超至近距離に見えるはず

300Kmに迫るスピードの中であれだけピッタリと車体を近づけられる様子は、何度見てもプロドライバーの技術に感嘆の声を上げてしまいます^^

語源はその名の通り、前を走るマシンの後端(テール)に後ろを走るマシンの前端(ノーズ)が極めて接近する、という様子から「テールトゥノーズ」と呼ばれるのだとか。

覚え方は簡単です!

「テール=尻尾=クルマの後端」、「ノーズ=鼻=クルマの前端」というところで「尻尾と鼻が接近している=テールトゥノーズ」と覚えてみてください^^

こうしたレースのちょっとしたシーンでもプロドライバーの凄さが垣間見れますよね!

 

 

サイドバイサイド/スリーワイド

マシンが横に並んで競り合っている状態のことです。

2台のマシンであれば『サイドバイサイド』、3台のマシンが横並びになっている場合は『スリーワイド』と呼びます。

サイドバイサイドorスリーワイドで競り合っているマシンたちは、車体が触れそうな程に接近して攻防し(実際に当たることもあります!)、観客を沸き立たせてくれますよ!

特にスリーワイドは、上手くいけば2台抜きが出来たり、少しでもミスがあればクラッシュの危険性があったりと緊迫の状況ですので、思わず実況にも力がこもる場面なんです^^

個人的には、サイドバイサイドorスリーワイドでの攻防はドライバーの技術と度胸、そして性格が現れると思っているので、「○○選手、イケイケだな〜」「○○選手は意外と頭脳プレーだ!」などと勝手な分析をして楽しんでいます。笑

覚え方は「サイド=横=2台横並び」、「スリー=3=3台横並び」と連想すると覚えやすいですよ!

ちなみに、4台横並びであれば『フォーワイド』と呼ぶらしいですが、僕はまだ見たことがありません。見てみたいですね、幻のフォーワイド!

 

 

スティント

レース中に走行する「区間」のことです。

レーススタートから最初のドライバー交代までを「第1スティント」・「ファーストスティント」、最初のドライバー交代からゴールまでを「第2スティント」・「セカンドスティント」と表現します。

レースを見ていると、それぞれのスティントをどちらの選手が担当するかについては、各チームの考え方や個性が出る気がしますね!

「予選では○○選手が好タイムだったから、決勝ではファーストスティントを担当するんじゃないか?」と予想をしてみるのも楽しいかもしれませんよ^^

私の推しであるZENT CERUMOは、ファーストスティントを立川選手、セカンドスティントを石浦選手が担当することが多いですよ!

NISMOは、ロニー選手から松田選手へバトンタッチすることが多いですね。

SUBARUはその時々によって変わる印象です。まあ、チームによって順番を固定したりその時の調子で決めたり、様々なようですね。

また、それぞれの見どころについても注目です!

ファーストスティントでは、やはり何と言ってもスタート直後の混戦が目玉ですね。

ここでいかに上位に食い込めるかがその後のレースを大きく左右しますから、必死さのあまり他のマシンと接触してクラッシュしてしまうことも。

セカンドスティントでは、順位が上位ならばいかにそのポジションを維持できるか注目ですし、下位であればここからどう挽回していくかが見どころになりますね。

他にも、タイヤを温存するのかそれとも消耗覚悟で攻めた走りをするか、プッシュ(攻める)するにあたってガソリンの残量は十分かどうか、といった感じでドライバーの立場に立ってレースを考えてみるのも面白いですよ^^

 

 

アウトラップ/インラップ

ピットからコースに戻った周のことをアウトラップコースからピットに入る周のことをインラップと呼びます。

レース観戦において注目すべきは「アウトラップ」です。

と言うのも、アウトラップはタイヤが温まっておらずマシンの性能が十分に発揮できない為順位が入れ替わりやすく、レースとしては見どころの一つとなるからです。

コースからピットに入る周のことをインラップピットからコースに戻った周のことをアウトラップとそれぞれ呼びます。

インラップに関しては、「この週がインラップだ」等と判断することは難しいです。

なぜなら、どのタイミングでピットインするかはレースにおいて重要な戦略になるので、観客である私たちは知る術がないというわけですね。

強いて言えば、私はファーストスティント(スタート担当)のドライバーが最後の追い上げとばかりにプッシュ(攻める)しまくっていると、「そろそろピットインかな?」と思ったりします^^

さて、より重要になってくるのはピットからコースに戻った周であるアウトラップです!

なぜかと言うと、タイヤ交換をしたあとのアウトラップではタイヤが温まっておらずマシンの性能が十分に発揮できない為、オーバーテイク(追い抜き)される危険性が高いからです!

逆の立場からみると、先を行くマシンを悠々と抜かすことができるチャンスというわけですね。

自分の応援しているチームがどちらの立場かによってピンチかチャンスかが異なりますが、どちらにせよ順位の入れ替わりが起きやすいポイントなので見逃せません^^

覚え方は、「イン=入る」「アウト=出る」に加えて「ラップ=1周走る」で覚えてみて下さい!

アウトラップでは、コースに戻った際なぜかタイミングよく競り合っているマシンがちょうど近くを走っていたりします。笑

 

 

レース中級編

続いて、レース走行中に使われる用語中級編をみていきましょう!

初級編よりも使われる頻度は減る印象ですが、このあたりを知っておくとレースの理解が一段と深まります

知っておいて損はなしです!

 

デブリ

「破片、残骸」の意味しますが、SUPER GTでは路面に付着した「タイヤのカス」や、接触によって破損し散らばった「車のパーツ」だと思ってもらえればOKです。 

たいていの場合は前者の「タイヤのカス」を指すことが多いですね!

一般車では考えられないことですが、SUPER GTをはじめとするクルマのレースでは恐ろしくタイヤを消耗します。

そのタイヤの「削りカス」が残骸として路面に付着し散らばって、デブリと呼ばれるものになるというわけですね。

さて、ここで余談をひとつ^^

一見このタイヤカスは、ただの邪魔なゴミでしかないように見えますか⋯⋯ファンにとっては違います!

レース終了後のに開催されるコースウォーク(コース上に降りられる!)では、早い者勝ちでこの「タイヤカス」を記念に持ち帰ることができるんですよ!

なんと素晴らしいサービス!笑

欲しい〜!!

タイヤにこの「デブリ」が着いてしまうとスピードがガクッと落ちてしまうので、マシンは「デブリ」を避けて走行するのが基本になります!

 

 

グリップ

タイヤが路面を捉える力のことです。 

「(タイヤが)グリップする」あるいは「グリップしない」という感じで使われることが多いですね。

タイヤの不調は、軽微なものであれば傍から見ている観客には分からないこともしばしば。

しかし、たとえ軽微であってもステアリングを握っているドライバーはもちろんきっちりと把握しています!

しかも、4本あるうちのどのタイヤが不調か、なんて細かい事もお見通し。

この繊細な変化を感じ取れるところが、さすがプロといった感じですよね!

運転技術だけでなく、些細な違和感を感じ取るアンテナも優れているんですね〜^^

私はタイヤのコンディションなんて、正直考えたこともありません。笑

せいぜい雨の日にマンホールや白線の上でブレーキを踏んだら滑った!というくらいですかね。笑

さて、覚え方ですが、グリップが「掴む」という意味の言葉なので「地面を掴む=グリップ」というのはどうでしょうか^^

グリップが強いほどコーナーを曲がる速度は速くなりますから、レースをする上では重要な要因ですね。

 

 

レコードライン

サーキットを速く走るための理想的な走行ラインのことです。

最も速く走ることが出来るラインなので、オーバーテイクなどの駆け引きが無ければ必然的に全マシンがこのライン上を走ることになります。

「デブリ」の項目で、「デブリがタイヤに付着するとスピードが落ちるのでマシンはデブリを避けて走行する」とお伝えしましたが、その「デブリを避けるための走路」というのがまさにこの「レコードライン」のことなんです!

言い換えれば、レコードライン以外の場所にはタイヤのカスが散らばっているのでそこを走るとタイヤにカスが付着してしまいタイムが遅くなる、ということですね。

それにしても、300km近い猛スピードで狙った場所を寸分違わず走れるなんて、本当に凄いです……!

私のような運転が得意でない人は、きっとマンホールを狙って踏むことさえも難しいはず。笑

プロドライバーはすごい!という事を改めて感じさせられますね^^

さて、覚え方についてですが、「レコード=記録」というところから、「記録を出しやすい走路=レコードライン」と覚えてみて下さい!

レース終盤に差し掛かってくると、「オーバーテイクしたいけど、レコードラインを飛び出るとデブリを踏んでしまうし、どうしよ〜!」みたいな選手&チームの苦悩も出てきたりします。

 

 

スリップストリーム

走行中のマシンの真後ろに発生する「空気抵抗が小さいエリア」のことを指します。

原理としては、背後にぴたりとつけると空気抵抗が少なくなり、前を走るマシンに吸い寄せられるように近づく・・・・・・とのことですが、何だか難しいですね。笑 

また、この現象を利用して前を走るマシンに近づくことを、「スリップストリームを使う」「スリップに入る」などと言いますが、主にストレートで追い抜きを仕掛ける際に利用されます。

白熱のストレート勝負、見逃せません!

「テールトゥノーズ」の項目でも解説しましたが、マシンが2台前後に並んだときの距離は、驚くほど近いんです!

その理由は、このスリップストリームを利用するためなんですね^^

いや〜、モータースポーは実に奥が深い

覚え方ですが、「スリップ=滑る」「ストリーム=流れ」というところから、「滑るように走れる流れ=スリップストリーム」と覚えてみてはいかがでしょうか^^

私はこの用語を初めて聞いた時、FF7の「ライフストリーム」が頭をよぎって仕方ありませんでした(笑)連結しているかの如くぴったりと接近した2台のマシンが駆け抜けていく様子からは、まるでライフストリームのようなキラキラとした光が見えるような気がしてきます!

 

 

ダウンフォース

マシンを地面に押さえつける力のことです。

ダウンフォースが強いと、「走行時でも車体を安定させる」「タイヤのグリップ力を維持させる」という良い効果が得られるとのこと。

 ちなみに、ダウンフォースの計算式は「F=1/2x (空気密度)x (車の全面投影面積)x (速度の2乗)x (係数)」だそうです。

 F1の世界で言えば、時速300kmで走行する車体にかかるダウンフォースは約1500kgで、理論上は天井を走ることも可能なのだとか。 

……まったく意味が分かりませんね。笑

GTレースに話を戻すと、マシンの後ろ側(乗用車で言うとトランクがある部分)に装着されている「GTウイング」も、このダウンフォースを発生させる為にあるのだそうですよ!

少しでも速く走るために、日夜研究と改良が行われているのですね^^

さて、覚え方についてですが、かの有名なスターウォーズにあやかって「フォース=目に目えない力」というところから「ダウンフォース=下方に働く力」で覚えてみてください!

ただ、正直ダウンフォースという用語自体は覚えなくても支障ありません。

ではなぜこの用語を解説したのか…?

それは、ダウンフォースという響きがカッコ良かったからです。笑

ただカッコイイからウイングを付けている訳じゃなかったんですね〜!笑

僕のクルマにも付けたい!

ボクのクルマには付いてますよ。(ドヤ顔)

 

 

アクシデント編

レースにはアクシデントがつきものです。

ここでは、アクシデントが発生した際に使われる用語をまとめました!

 

バースト・スローパンクチャー

いわゆるタイヤのパンクのことです。

『バースト』は、爆発するような感じでタイヤから空気が爆発的に抜けてパンクすることを指します。 

バーストは予測が難しく突然起こる現象で、凄まじい衝撃を受けてマシンが破損することもあり、とても危険です。

 

バーストのせいでクラッシュしてしまいレースリタイヤ・・・・・・なんてことも。

対して『スローパンクチャー』とは、同じパンクのことを指しますが、バーストと異なり「ゆっくりと空気が抜ける現象」のことです。 

バーストほど爆発するような勢いはないですが、空気が抜けたタイヤはべろべろになってしまうので、そのままの状態では走行できません

放置しておくと大変なことになる可能性もありますので、タイヤ交換は必須

タイヤ交換のためにピットまで何とかたどり着ければ良いのですが・・・・・・操作がきかないタイヤを履いての走行はかなりリスキーなので、見ているこちらもハラハラします。

無事到着できたとしても、道中はどうしてもスロー走行を余儀なくされますので、レースとしてはかなりの痛手となってしまいますね。

 

バーストにせよスローパンクチャーにせよ、いずれもチームにとっては不運なアクシデントです!

私たちが普段乗っている乗用車でも、パンクは怖いもの

それが、一般道の何倍ものスピードでサーキットを駆け抜けるレースとなれば尚のこと恐ろしい現象です。

ちなみに、乗用車のタイヤにおけるパンクは、バーストよりもスローパンクチャーの方がイメージ的に近いですね!

普段の運転においてもレースにおいても、パンクは無いに越したことはない!

安全走行の為に、タイヤの空気圧チェック等はきちんと定期的に行おうと思います^^

ちなみに、スローパンクチャーの原因としては、パーツの破片などの異物を踏んだりとかホイールが損傷したり等が考えられます。

 

 

ドライブスルーペナルティ/ペナルティストップ

ルール違反やマナー違反をした場合に科せられる罰則のことです。

『ドライブスルーペナルティ』「ピットレーンを通過しなければならない」というもの。

ピットレーンでは時速80kmの制限速度があるため、20〜30秒程の大きなタイムロスとなります。

 一方、『ペナルティストップ』とは「ピットインして決められた時間(5秒、10秒など)が経過するまで停止しなければならない」というもので、ストップする分ドライブスルーペナルティよりも大きなロスとなってしまいます。

つまり、ドライブスルーペナルティよりもペナルティストップの方が“重い罰則”ということですね。

 

どちらのペナルティも、科せられた瞬間に優勝争いから脱落してしまうような影響力の大きいものです。ペナルティなんて絶対に欲しくない

では、どういった場合にペナルティを科せられてしまうのでしょうか?

例えば、フライングでスタートしてしまった場合や、他のクルマを不当に妨害した時などがペナルティの対象となってしまいます。

よくみられる具体例としては、下記のような場面ですね。

  • サイドバイサイドで競り合っていて、片方のマシンがもう片方を押してしまい、結果スピンしてしまった
  • テールトゥノーズで走行中、コーナーに差し掛かった際に後ろから追突してしまった

しかし、ペナルティが欲しいドライバーなどいるはずがありません

「なんとかして優勝したい!」という強い気持ちが逸ってしまった結果、少しのミスが生じてこのような事象が発生してしまうのでしょう。

 

勝利への想いの強さが垣間見えますね!

ペナルティが科せられた際の提示方法ですが、ドライブスルーペナルティの場合は「D ○○(車両ナンバー)」と書かれたボードが、ペナルティストップの場合は「P ○○(車両ナンバー)」と書かれたボードがそれぞれ提示されます。

なお、科せられたペナルティを消化しなかったとしたら……最悪の場合レース失格という重い罰則を受けてしまうことも。

 

ペナルティが科せられないような安心安全なレース、それでいて胸が高鳴るような白熱した戦いが見たいものですね。

 

 

 

ゴール編

次は、レース終了後に使われることの多い用語です!

 

ウイニングラン

優勝したドライバーがチェッカーフラッグ(ゴール)を受けた後、車両保管所に戻るまで走行することを指します。

後続車の邪魔をしないようにコースの端に寄ってゆっくりと走行しますが、その間ドライバーはパッシングをしたり車内でガッツポーズをしたり、喜びを爆発させます!

イメージとしては、ゴールの余韻に浸りながら「イェーイ!」とテンション高くコースを走る、みたいな感じでしょうか。

その喜びようは見ているこちらも嬉しくなるほど!

ドライバーによっては、ファンの前で手を振ってくれたりとファンサービスをしてくれることもありますよ〜!

一度でいいからウイニングランの喜びと興奮を味わってみたいですね^^

喜びが爆発しているドライバーをみると、こちらまで優勝の興奮が伝わってきますね!

 

ポール・トゥ・ウィン

予選を1位で通過しポールポジション獲得したチームが、さらに決勝のレースにおいても優勝を飾ることを言います。 

ポールからの勝利とういことで、「ポール・トゥ・ウィン」

予選と決勝ともに優勝という栄誉を称える言葉ですね!

ポールポジションを獲得して決勝で先頭からスタートすることは当然レースにおいて有利ですが、ドライバー達の話を聞くと、決して楽なことではないようです。

例えば、後ろから追われるという重圧を常に背負って走らなければならなかったり、予選でポールを獲ったのだから決勝でも良い結果を残さねばというプレッシャーを感じたり…。

聞くところによると、追うレースよりも追われるレースの方が疲労感が凄まじいのだとか。

そういった状況下でも予選と決勝とどちらも優勝をもぎ取るのですから、ポールトゥウィンは本当にすごいことですよね^^

推しのチームがポールトゥウィンで優勝したら、周りにドヤ顔で自慢しまくってしまいます。笑

個人的に語呂が良くて気に入っている用語です。笑

 

 

まとめ

いかがでしたか?

今回はレース実況において頻出の用語をまとめてみました!

これだけ用語を知っていれば、きっとレースに対する理解も深まり更にレース観戦が楽しくなることと思います☺

少なくとも、冒頭に記した『レース実況のイメージ』は理解できるようになったはずです!

では、『レース実況のイメージ』の専門用語を普通の言葉に変換してみましょう。

「○号車と□号車の攻防が続いています!逃げる〇号車、追う□号車!そろそろドライバー交代のためピットインしたい(作業場に入りたい)ところ、ここで仕留めたい□号車。メインストリートを立ち上がり、□号車が○号車の後ろにぴったりとつける!テールトゥノーズ(2台が前後に並んだ)!完全にスリップストリーム(空気抵抗が小さいエリア)に入ってオーバーテイク(追い抜き)を狙っている!さぁ、サイドバイサイド(横に並んだ)!コーナーでブレーキング勝負です!おおー!□号車、外側から行ったー!大外刈だぁー!順位入れ替わって□号車が1番手です!!」

ひとつひとつ紐解いていくと、案外簡単ですね🌟

……ただひとつ、私にも分からないことがあります。

『クルマのレースはなぜこうもカタカナばかり使うのか?』

それに対する適切な回答は、私にもわかりません。笑

でも、カタカナの用語でレースを語ってみると何故か格好いい感じがして、満更でもない気分になるので不思議ですね!

まさか、それがカタカナの用語を使う理由だったりして……?!

皆さんも是非、用語を駆使してレースを語らってみてください!楽しいですよ~^^

分からない用語があっても気にならない方は、雰囲気のままレース観戦をしても面白いかもですね!ちなみに僕は、分からない用語があった場合前後の単語から推測しています。笑

ボクはSUPER GTのファン歴が長いので割と完璧です(ドヤ顔)。

 

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